今回は、4年生の詩「忘れもの」の授業アイデアです。
詩の言葉から、場面の様子や「ぼく」の気持ちを想像しながら読んでいきます。
ただ、詩の授業では「この言葉はこういう意味です」「この表現は○○法です」と、教師が説明して終わってしまうのは少しもったいない。
まずは子どもたちが感じたことを大切にしながら、友達の読みを聞いて、「そういう見方もあるんだ!」と、自分の読みが広がっていくような授業にしたいと思いました。
1 まずは詩を聞いてみる
はじめに、教師が詩を読みます。
何連の詩ですか?
登場人物はだれですか?
確認したら、もう一度教師が読みます。
もう一度先生が読むので、様子を想像しながら聞いてください。
読み終わったら、
浮かんだ様子とか、気になったこと、面白いな、変だな、と思ったことを教えて
と聞いてみます。
すると、いろいろなところに子どもたちの目が向くはずです。
例えば、
- 「夏休みにもどってきてほしい」
- 「夏休みを『キミ!』って呼んでる」
- 「夏休みとぼくは友達みたい」
- 「入道雲ってなんだっけ」
- 「『素晴らしい夕立』ってどういうこと?」
- 「夏休みを取り戻したいんじゃないかな」
- 「来年まで待てないくらい寂しそう」
- 「セミや帽子が忘れものになっている」
- 「葉っぱがあいさつしてる?」
など。
「葉っぱがあいさつしてる?」というところからは、擬人法にもつなげられそうです。
ただし、最初から「これは擬人法ですね」と教えるのではなく、まずは子どもたちが「葉っぱがあいさつしてるみたい」と感じたことを大切にしたいと思います。
感想が一通り出てきたところで、倒置法や体言止めなど、ほかの表現技法にも目を向けていきます。
2 いろいろな読み方で音読する
次に、みんなで詩を声に出して読んでみます。
追い読み、一人読み、交代読みなど、いろいろな読み方を取り入れます。
3 言葉から、場面や「ぼく」の気持ちを想像する
ここから、詩をじっくり読んでいきます。
自分で読んでみて、どんな様子が浮かんだのか。
「ぼく」はどんな気持ちなのか。
一連
「入道雲にのっていってしまった」ってどういうこと?
入道雲ってどんな雲? 絵にかいてみよう!
夏の暑い空気が上に上がって… なんだか理科みたいだなあ。
この雲が夕立を起こすんだよね。
「入道雲に乗っていった」んじゃなくて、「いってしまった」んだって。
残念!な気持ちを感じるね。などと話しながら一連を読みました。
二連
どんな気持ちを感じる?
明るい光を感じる。わくわくしている。
夏休みのあとはこういう気持ちもある!
三連
夏休みは返事をするのかな?
どんな風に読んだらいい? 呼びかける感じ?
夏休みはどんな風に返事をするかな。
「また来年〜!」「がんばってね〜!」「楽しかったよ〜!」
四連
四連が表しているのは何? 「夏休みの忘れもの」
どうして題名は、「忘れもの」なんだろう。
「まだまだ夏休みを忘れたくない気持ち」「忘れない忘れもの?」
「でも2連だけなんか違う気がする。」
「夏休み楽しくてまだまだもどってきてほしいんだけど、2学期も明るいよってこと」
ぼくに共感できる様子でした。
おわりに
詩の授業では、全員に同じ読みをさせることよりも、一人ひとりの感じ方の違いを楽しむことを大切にしたいと思っています。
最初に詩を聞いたときには気づかなかったことも、友達の話を聞いたあとでは、違って見えてくる。
「そんな読み方もできるんだ!」「言われてみると、確かにそうだ!」
そんな経験を重ねながら、言葉からイメージを広げたり、自分の読みが変化したりすることを楽しんでもらえたらと思います。

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