四年生算数「大きな数」の授業デザインです。
この単元は、三年生までに学習してきた大きな数の理解とつなげながら、数の範囲を広げていくことが大切になります。
そこで本時では、一億までの数をふり返りながら、さらに大きな数へと広げていくことをねらいました。
特に、「千万より大きい数をどのように読めばよいのか」に焦点を当てていきます。
「運だめし」で一気に引き込む
導入では、「運だめし」と称してパターンブロックを使った活動を行いました。
使うブロックは6種類。
クレーンゲームのように、片手でブロックをつかみ取ります。
全員が取り終わったあとで、それぞれのブロックの「レート」を発表します。
(ここはくじびきなどでランダムに決めると、かなり盛り上がります!)
今回の設定は、次の通りです。
- 黄色:1円
- オレンジ:10円
- 青:1000円
- 緑:1万円
- 赤:10万円
- 白:1000万円
自分が取ったブロックがいくらになるのかを計算し、競います。
シンプルな活動ですが、とても盛り上がり、「もう一回やりたい!」という声がたくさん出ました。
楽しさの中で位のしくみを確認
活動のあとには、
- 「一・十・百・千」という4桁のまとまり
- 10集まると位が上がること
を確認しました。
ゲームの直後なので、「さっきの計算」と結びつけながら、自然に振り返ることができます。
子どもから「億」が出る瞬間
1回戦の結果を発表し、すぐに第2回戦へ。
そこで、「次はレートを変えようかな」とつぶやくと、
子どもたちからすぐに「1億!」という声が上がりました。
このタイミングを逃さず、「億」の位をおさえます。
- 「1000万の次は1億だったね」
- 「1000万が10こ集まると1億になるね」
さらに、「その次の位は?」と問いかけると、
「10億!」「100億!」「1000億!」
と、どんどん言葉が出てきました。
子どもたちの中にある感覚を引き出すことで、無理なく学習につなげることができます。
「億」を使った第2回戦
そこで第2回戦のレートは、次のように設定しました。
- 1円
- 100円
- 1万
- 100万
- 1億
- 100億
あえて位を一つずつ飛ばすことで、10個集めたときの繰り上がりが複雑になりすぎないようにしています。
活動の流れは同じです。
「つかみどり → レート発表 → 合計を求める」
1回目よりも見通しをもって取り組めるので、計算にも意欲的に向かう姿が見られました。
まとめ
最後に、集計結果をノートにまとめ、発表して授業を終えました。
今回は個人戦でしたが、次回は同様の流れを4人グループ戦でおこない、さらに数を大きくします。
この活動のよさ
今回の活動のポイントは、次の3つです。
- 運の要素があることで、全員が夢中になる
- お金に置き換えることで、大きな数を具体的にイメージできる
- 「億」という言葉が子どもから自然に出てくる
「教える」のではなく、「引き出す」形で学習が進んでいくのが大きなよさだと感じました。
実践するときのポイント
実際に行う際は、次の点を少し意識すると安心です。
- 金額が大きくなりすぎると、計算に時間がかかる
- 1回戦は短めにして、テンポよく進める
- レートはその場で決めると盛り上がる
ゲーム性のある活動ですが、しっかりと学習内容につながる実践です。
「大きな数」の導入に、ぜひ取り入れてみてください。
