4年国語「春のうた」授業アイデア|想像を広げる発問例

授業実践

草野心平さんの「春のうた」の授業デザインです。

1学期はじめの授業なので、詩の読みを大切にしながらも、
意見を伝え合ったり、違いを楽しんだりできる雰囲気づくりを意識しました。


まずは音読から

一読したあと、こんなふうに問いかけました。

「『ケルルン クック』って、なんだろうねぇ?」

すると、

「かえるの声!」
「鳴き声だよ!」
「なんで“ケロケロ”じゃないの?」

と、子どもたちが自然に話し始めます。


気持ちを想像してみる

続けて、

「どんな気持ちで『ケルルン クック』って鳴いているのかな?」

と問いかけました。

「うれしい!」
「はねてる感じ!」

そんな声が出てきて、子どもたちは思わず

「ケルルン♪」

と口にし始めます。

そこで、みんなで声をそろえて

「ケルルン クック!」

と言ってみました。

すると、最初の音読よりも、ぐっと明るく、はずんだ読み方に変わりました。


気になる言葉に注目する

「ほかに、気になる言葉はあるかな?」

と問いかけると、

「『ほっ』が気になる」

という声が上がりました。

「ほっとしてる感じ?」
「安心してるのかな」

などの意見が出てきたので、ペアで少し相談する時間を取りました。


次に出てきたのは、「つるつる」。

教室の水道で水を出しながら、

「『つるつる』って、ちょっと変じゃない?」

と投げかけます。

「つるつるしてるものって何がある?」

と聞くと、

「筆箱!」
「教科書!」
「下じき!」

と、どんどん出てきます。

「さわれるものが多いね。じゃあ、『みずは つるつる』って、何を表しているんだろう?」

再びペアで相談です。

「水滴じゃない?」
「雪がとけた?」
「氷かも」
「川の表面かな」

と、想像が広がっていきました。


「くる」にこだわる

さらに、

「『おおきなくもが うごいてくる』って、どう思う?」

と問いかけると、

「読みにくかった!」
「なんか気になる!」

と、多くの子が反応しました。

「『うごいている』と『うごいてくる』って、どう違うの?」

と聞くと、

「“くる”は、こっちに近づいてくる感じ」

という考えが出てきました。


ここから、自然と議論が広がります。

「雲なの?蜘蛛なの?」

「雲がこっちに来るって言うかな?」
「かえるから見たらそう見えるのかも」
「蜘蛛だったらこわい!」
「でも虫食べるよね?」
「おなかすいてるのかも」

どんどん手が挙がり、発言がつながっていきます。


答えは一つじゃない

最後に、

「雲だと思う人?蜘蛛だと思う人?」

と聞いてみると、ほぼ半々に分かれました。

そこで、こんなふうにまとめました。

「ひらがなで書かれているから、どちらかに決めることはできないね」
「でも、よく読んでみると、いろんな考えが出てくるね」
「たくさん意見が出て、イメージがふくらんで楽しかったね」


この授業で大切にしたいこと

短い詩でも、ていねいに読むことで、たくさんの発見があります。

そして何より、

「自分の考えを言っていい」
「違う考えもおもしろい」

と感じられる時間にしたいと思っています。

春の訪れを感じながら、詩のおもしろさに出会い、
このクラスで安心して話せる空気が少しずつできていったら嬉しいです。

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