【3年国語】「すがたをかえる大豆」③ 問いの文がない!?子どもたちが”問いをつくる”授業

授業実践

「先生、まだ謎が解決してなかったよね!」

授業が始まるなり、子どもたちからそんな声が上がりました。

前時の終わりに残した”謎”を、しっかり覚えていたようです。

そこで今回は、まずこれまでに見つかった謎を整理することからスタートしました。

今ある5つの「謎」を整理

板書したのはこちらです。

  • 謎① 9種類の変身なのに8段落しかない
  • 謎② 問いの文がない
  • 謎③ 2段落は「はじめ」?それとも「なか」?
  • 謎④ 大豆とダイズの違い(前時で解決)
  • 謎⑤ 油あげ・おから・豆乳はなぜ本文に出てこない?

謎④はすでに解決しているので、みんなで確認だけして先へ進もうとした、その時でした。

子どもの一言から、新しい謎が動き出す

一人の子が突然話し始めました。

「先生!今日のお味噌汁に豆腐と油あげが入ってた!」

「油あげも大豆の変身だよね!」

そこから教室の空気が変わります。

「確かに。」

「でも、なんで本文には油あげが出てこないんだろう?」

すると、

「おからも!」

「豆乳もあるよ!」

次々と意見が飛び出しました。

教科書には書かれていないことに気付き、新しい謎が生まれる瞬間です。

「〇〇さんのおかげで、また謎が増えちゃったね!」

そんな冗談を交えながら、教室はすっかり探偵モードになっていました。

今日追う謎は「問いの文がない」

今日は、この中の

「問いの文がない」

という謎を考えることにしました。

前時で、一段落の問いは本文全体への問いではないことが分かっています。

では、三〜七段落には何が書かれているのでしょう。

子どもたちからは、

「答えは三〜七段落にあるよね。」

という声が出てきました。

でも…。

問いだけが見当たりません。

ヒントは3文字

ここで、これまで学習してきた説明文を思い出します。

『こまを楽しむ』では、

「なか」の段落には、問いに対する答えが同じ形で書かれていました。

「今回も同じような書き方があるはず。」

そう伝え、

ヒントはたった3文字。

「くふう」

子どもたちは一斉に本文へ戻りました。

数十秒後。

「先生、あった!」

「ここにもある!」

教室のあちこちから声が上がります。

答えは、

「くふう」

という3文字でした。

問いがないなら、作ればいい

でも、やっぱり問いはありません。

だったら──

問いを作ればいい。

今日のミッションは、

三〜七段落の答えになる問いを、一人一つ考えること。

ロイロノートで提出してもらうと、

少しずつ様々な問いが集まってきました。

まだ書けていない子も、

友達の考えを参考にしながら、自分の問いを作り始めます。

「問いを探す」のではなく、

問いを生み出す。

そんな学びの時間になりました。

「問い」は教師が用意するものだけではない

今回、一番印象に残ったのは、子どもたちが「問いがないなら作ればいい」という発想にたどり着いたことです。

教科書を読むことが目的ではなく、「文章の構造を考えること」が目的になった瞬間でした。

説明文の学習では、つい教師が問いを準備してしまいがちです。

でも、ときには問いを子どもたちに委ねることで、思っている以上に豊かな思考が生まれます。

今回の授業は、そんなことを改めて実感した一時間でした。

今日も謎は解決しなかった

チャイムが鳴くと、

子どもたちは口々に話し始めます。

「問いは作れた!」

「でも謎①はまだ!」

「『はじめ・なか・おわり』も分からない!」

結局、この時間も謎は一つも解決していません。

それでも、

子どもたちは文章を何度も読み返し、

新しい問いを生み出していました。

さて、次の授業では、いよいよどの謎が解けるのでしょうか。

すがたをかえる大豆

▶︎第1時
▶︎第2時

▶︎第4時

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