4年生になって最初の説明文教材、「思いやりのデザイン」。
この教材は、直後に学習する「アップとルーズで伝える」につながる、説明文の“練習教材”として教科書に位置付けられています。
今回は、まず「説明文とは何か?」というところから授業をスタートしました。
「説明文って何?」
「今までに説明文、色々学習したよね」
そう問いかけると、
「すがたをかえる大豆!」
「たんぽぽのちえ!」
「こまを楽しむ!」
と、これまで学習した教材名がたくさん挙がりました。
続けて、
「じゃあ、説明文ってどんな文章なの?」
と聞くと、
「説明する文章!」
と即答。
さらに、
「誰が説明するの?」
と聞くと、
「作者!」
「ちがうよ、筆者だよ!」
と、子どもたち同士で言葉を修正する姿も見られました。
そこで、
「じゃあ、筆者は何を説明するの?」
と問い返すと、
「何かを……」
「うーん……」
と少し悩む様子。
そこで、
「筆者が言いたいことを説明するんだよね」
と伝えると、
「説明文=筆者が言いたいことを説明する文章」
というイメージを共有することができました。
「説明文って、なんで長いの?」
ここで、こんな問いを投げかけました。
「でもさ、説明文ってなんか長いよね。言いたいことを、ぱっと言えばいいのにねぇ」
すると、ある子が、
「いや、理由とかが必要なのよ」
とぽつり。
そこで、
「宿題を毎日やることは大切です」
と言ってみると、
「先生、それじゃだめです!」
「なんで大切なの?」
「宿題めんどくさいし!」
と、教室は大盛り上がり。
このやり取りを通して、子どもたちは、
“筆者は、言いたいことを伝えるために、理由や具体例を書く”
ということに自然と気付いていきました。
説明文には「技」がある
「そういえば、説明文には色んな技が使われていたよね」
と聞くと、
・はじめ―中―終わりの組み立て
・問いと答え
・つなぎ言葉
・ナンバリング
・はじめと終わりに書かれる筆者の考え
など、これまで学習した内容が次々と出てきました。
そこで今回の教材では、
「筆者が言いたいことは何か」
を探しながら読んでいこう、と課題を提示しました。
「筆者が言いたいこと」を考える
読み終えた後は、まず個人で考え、その後ペアで交流しました。
子どもたちからは、
・インフォグラフィックスは思いやりのデザインである
・相手の立場を考えることがデザインには大切である
・見る人の立場になって作ることが大切だ
など、筆者の主張を捉えた意見が出てきました。
今回の練習は「対比」
ここで、この教材が[練習]教材であることを伝えました。
そして、今回の練習は「対比」という技であることを確認。
「筆者の言いたいことを支えるために、どんな対比が使われているかな?」
と問いかけながら、教材文を読み返しました。
すると、
「段落で見るとわかるよ!」
「言いたいことを支える技は、中にある!」
と、子どもたちの中からヒントも出てきました。
まず見つかったのは、
3段落…Aの図
4段落…Bの図
という対比です。
「これも対比じゃない?」
しかし、
「対比って、これだけかな?」
と問い返すと、
「これしかない!」
という反応。
そこで、3・4段落をもう一度丁寧に読み直しました。
すると、ある子が、
「あれ?! “多くの人” と “目的地が決まっている人” も対比じゃない?!」
と発言。
そこから、
「え? それも対比?」
「本当に?」
「何を比べてるの?」
と、教室全体で考え始めました。
読み深めていくうちに、
“相手によって必要な情報は違う”
ということを伝えるために、筆者が対比を使っていることに、少しずつ気付き始めました。
教師が説明した「対比」ではなく、子ども自身が見つけた「対比」になった瞬間でした。
次時に向けて
次時では、
「なぜ対比する必要があるのか」
「片方の例だけではだめなのか」
という点について、さらに考えていきたいと思っています。
説明文の“技”を知るだけでなく、
「筆者は、なぜこの書き方を選んだのか」
まで考えられる読み手を育てていきたいです。
