小数の学習も終盤を迎え、今日は前時の続きとして
1〜9の数字カードを1枚ずつ使い、「⬜︎.⬜︎ − ⬜︎.⬜︎ の答えが5に最も近くなる式」を考える活動を行いました。
前時で「最大」や「最小」を考える経験をしていたため、子どもたちはすぐに思考モードにスイッチ。
活動はスムーズにスタートしました。
5に最も近い数は「5.1」と「4.9」?
はじめに教室に響いたのは、
「5.1できたよ!」
という声。
続いて別の子が、
「4.9でもいいんでしょ?」
とつぶやき、周囲も「そうそう!」とすぐに同意。
そこであえて問い返しました。
「5.1も4.9も、同じように“5に近い”と言えるの?」
多くの子はうなずくものの、
「説明は…できない」
と半数ほどがつぶやき、説明の壁に直面します。
そこで、ペア・グループで理由を考える時間をとりました。
子どもたちから出た“納得の説明”
話し合いのあと、次々に説明が出てきました。
- 「5から0.1足すと5.1で、0.1引くと4.9だから」
- 「定規を見ると、5cmは4.9と5.1の間になるから」
- 「1目盛りを0.1にした数直線にすると、4.9-5.0-5.1って並ぶから」
既習事項の数直線をしっかり使って説明できた様子に、思考の成長を感じます。
ここで全体で確認。
「5.1も4.9も、同じように“5に近い数”といえるんだね。」
では…「ぴったり5」はつくれる?
次に、あえて問いを転換します。
「ところで、ぴったり5.0はつくれないのかな?」
すぐに返ってきたのは、
「できないよ!」「絶対無理!」 の声。
そこで再び問い返します。
「どうして、できないの?」
話し合いの後に出てきた理由は的確でした。
- 「7.5−2.5みたいに、同じ数字が2枚ないと5.0にならないから」
- 「1枚ずつしかないから無理。でも2枚あればできる」
なるほど。
では、条件を少し変えて考えてみます。
「1だけ2枚あったら、5.0は作れる?」
問いをこう置き換えました。
「0〜9の中で“1”だけ2枚あったら、5.0は作れる?」
「できる!」
「たぶんできるはず!」
と声が飛び交います。
小数第一位の関係に気づく子からヒントが出て、
多くの子が筆算を書きながら答えへ到達。
正解は4通り。
- 5.1 − 0.1
- 8.1 − 3.1
- 9.1 − 4.1
- 7.1 − 2.1
「小数第一位をそろえる」ことの意味が、実感をもって理解できた瞬間でした。
再び本題へ。「5.1」と「4.9」をつくる
5.0ができないと確認したところで、
元の課題 「5.1 と 4.9 をつくろう」 に戻りました。
ここからはとても早い。
直前に5.0をつくった経験から、
「0.1ずらせばいい!」 と自然に気づく子が増えたからです。
最後に「4.9はできたけど、5.1が…」という子が発表。
その子は
5.8 − 0.9 = 4.9
をつくったところで止まっていました。
全体で共有しながら確認します。
「4.9よりも0.2大きい5.1にしたいなら、引く数を0.2小さくすればいいよね。」
すると、
5.8 − 0.7 = 5.1
が自然と導かれ、納得の表情が広がりました。
今日のまとめ
今日の活動では、
- 近い数を比べる感覚
- 数直線を使った説明
- 小数第一位をそろえる意味
- 「できる/できない」を理由で説明する力
がしっかり育つ時間になりました。
数字カードというシンプルな素材でも、
子どもたちの思考はここまで豊かになるんだと感じた2時間でした。
