昨今、同僚性を高めることが大切だと様々な研修場面で聞く。
子どもたちに良い教育をおこなうためには、自分1人で学級経営をしたり学校行事に関わったりするのではなく、学年団や学校教職員が一丸となる必要があるということだ。
教員の同僚性を高める研修では「人間関係づくり」+「教育観の共有」+「実務の協働」の3つが必要になってくるはずです。
「人間関係づくり」…議論を交わす前に、意見を言える・言ってもいいと思える環境づくり
「教育観の共有」…それぞれの理想の教育論を互いに知って、ある程度認め合うこと
「実務の協働」…日常的に同僚性を高められる場の設定案
🍀【1】関係づくりを目的とした研修
★① ペアインタビュー(安心感づくり)
• 「最近の授業でうまくいったこと」
• 「今、密かに困っていること」
などをインタビュー形式で聞き合う。
ペアやグループの作り方は、別の記事にするけれど、仲の良い人・話しやすい人と初めにかたまっているのは大人も子どもも同じです。
こういった研修では、あえて普段話さない人とコミュニケーションをとらなければ意味がないので、たとえばじゃんけんで3回勝った人から1列に並び、前から順番に割り振っていくなどとするとよいでしょう。
★② ストレングス(強み)共有ワーク
• 1人1枚の紙を持ち、互いの“強み”(思考力、板書、ICT、人間関係など)を書き合う
• その結果を小グループで共有
「自己肯定感が高まる」「得意なことを頼れる」ことが目的です。
🍀【2】教育観の共有を目的とした研修
★③ “理想の子ども像”カード仕分け
• カードに「協調性」「挑戦する心」「学力」「思いやり」などを書いておく
• それを小グループ(学年団など)で「大切」「どちらでも」「優先度低め」に並べて話し合う
• 全体の前で発表する
小グループや管理職との教育観のズレが見えるため、共通理解が深まる。
★④ ケースメソッド討議
実際の学校で起きそうな事例を提示し、
「あなたならどう対応する?」をグループで議論する。
例:
• トラブルが絶えない学級の担任をどう支える?
• 保護者トラブルで困っている先生への学年団の動きは?
• 授業が安定しない若手の先生をどう育てる?
ここのテーマは、「〇〇さんのことだな」「〇年〇組のことだな」と想像できない方がよい。特に若い先生が落ち込まないような配慮が必要です。
🍀【3】実務の協働を目的とした研修
★⑤ ワークショップ型「授業づくり研修」
・1つの教材(例:2学期に学習する1授業)をテーマに
• 教材研究 • 引き出したい力 • 単元構成 • ワークシート案
を、グループでその場で作る。
専科が孤立しないように、もしできるなら算数×図工のように教科融合した授業ができたら最高によいと思います。
「授業観の共有 」「 実務力の向上」「 協働の成功体験」 が得られます。
🍀【4】継続的に効く仕組み系の活動
★⑥ “相談しやすさ”ルールづくり
学年団で話し合い、
• 相談はチャットでOK
• 授業交換は遠慮なく依頼できる
• 週1は困りごと共有タイム
などの“明文化”を行う。
ルール化・明文化することによって、若い先生も頼みやすくなります。
「頼ることは迷惑ではない」「お互い様」という文化が育てることが大切です。
🍀【まとめ】
同僚性を高める研修は、
1 回の大きな研修より、日々の安心感・協働の積み重ねが重要です。
そのために有効なのは…
🍀本音が出せる「関係づくり」
🍀価値観をそろえる「教育観の共有」
🍀成功体験を生む「実務の協働」
これらをバランスよく組むと、同僚性は高まるはず。
実際に研修をした際の反応も今後まとめていきたいと思います。

