学級びらきでは、指導したいことがたくさんあります。
「話をしっかり聞けるようになってほしい」「自分中心ではなく、周りの人にも目を向けてほしい」など、どれも大切なことです。
しかし、いくら言葉で伝えても、なかなか子どもたちの行動までは変わらない…という場面は多いのではないでしょうか。
静かに話を聞けていても、その後の行動につながらないこともよくあります。
だからこそ私は、楽しい活動を通して、子どもたち自身が気づくことを大切にしています。
私が低学年の学級びらきでまず行うのは、「歌」の活動です。
1年生の入学直後、入学式前後の教室での時間。
あるいは、2・3年生で担任発表後、初めて出会う場面で行います。
歌うのは、「しあわせなら手をたたこう」です。
1年生でも、ほとんどの子が知っている歌ですし、たとえ歌えなくても、リズムに合わせて手拍子をすることはできます。
はじめに、こう声をかけます。
「今から先生が歌うので、知っていたら手をたたいてね。」
そして、
「しあわせなら手をたたこう♪」
と歌い始めると、自然と「パン!パン!」と手拍子が起こります。
そのまま、
「しあわせなら手をたたこう(パンパン)
しあわせなら態度で示そうよ
ほら みんなで手をたたこう(パンパン)」
と続けます。
ここまで歌ったら、間を空けずに次へ進みます。
「◯年生なら 手をたたこう♪」
子どもたちは一瞬「え?」という表情になりますが、すぐに「パン!パン!」と手をたたいてくれます。
さらに、
「◯年生なら手をたたこう(パンパン)
◯年生なら態度で示そうよ
◯年生なら手をたたこう(パンパン)」
と続けていきます。
歌い終わった後は、短く一言。
「みんな、もう◯年生だね。おめでとう!」
そして、バリエーションを加えていきます。
「男の子なら…」
「女の子なら…」
「かっこいい人は…」
子どもたちの反応を見ながら、楽しく広げていきます。
最後は、
「◯年◯組の人 手をたたこう♪」
(例:「1年2組」→「いちのに」とすると歌いやすいです)
と歌い、
「これから1年間、このメンバーでたくさんの幸せを見つけていこうね」
と伝えて活動を終えます。
学級びらきというと、「最初にしっかり話をしなければ」と力が入ってしまいがちです。
でも実際には、言葉だけで伝えるよりも、体験を通して感じることのほうが、子どもたちの心には残ります。
今回紹介した歌の活動は、とてもシンプルです。
けれど、同じリズムで手をたたき、同じ空間で笑い合うことで、自然とクラスに一体感が生まれていきます。
そして、「みんなでやると楽しい」「そろうって気持ちいい」という感覚が、その後の学級づくりの土台になっていきます。
学級びらきの最初の時間。
少しだけ力を抜いて、“楽しい”からスタートしてみるのもおすすめです。

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